Unhistory Channel 152 - パラドゲー記録

Paradox Interactive, Crusaderkings2, AAR

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ブルフ・エルマナリキスは街道の要衝である。
このリューンの新しい都にはさまざまな商品が流れ込んでくる。リューン湖の干し魚を並べた店もあれば、ドルイニオンの葡萄酒を量り売りしている店もある。闇の森のレンバスや、くろがね連山の武具もここなら買うことができるほどだ。

流れ込んでくるのは商品だけではない。東国人、ヌルネン人、ハラド人、オーク、ドワーフ、アヴァリが荷馬車を並べてやってくる。彼らはまた遠国のうわさも運んできた。
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「はなれ山のドワーフ王、ダイン2世がモリア奪還の軍を起こしたらしい」
「ついにか。ドワーフたちは新たな富を得るだろう」
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「ジャンゴヴァルではティベース王が即位したようだな」
「平凡だが忠義にあつい男だ」
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青の魔法使いが東国を巡行しているそうだ」
「彼らは誰の味方なのか?」
 
「それから南では半オークが勢力を伸ばしていると聞く」
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 半オークのネビュールカ公ロスティス
 東国人と交雑したためほぼ人間の見かけをしている

モルドール崩壊後、リューンの南方を縁取るエレド・リスイの向こうでは、数々のオーク政権が自立していた。なかでも急速に勢力を伸ばしつつあるのがネビュールカの半オークたちだ。

ネビュールカは近ごろ砂漠の遊牧民を支配下に入れ、リューンと国境を接していた。リューン王ハルガスンは彼らの拡大を快く思わなかった。そこでハルガスンは諸侯に命じ、ネビュールカに対する戦役を行うことにした。
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 11382年 ネビュールカ戦役
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 ハルガスン次男タガイ
 兄に似て戦上手

「兄上と鞍を並べて戦えるとはありがたき幸せ」

この戦役ではハルガスンの息子たちが軍の指揮を取った。若き王子たちの勇ましさに軍の士気は上がる一方だ。
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 エレド・リスイを越え、モルドール旧領へ侵攻

かつてのモルドールの領域に侵攻するとあって戸惑う者もあったが、ハルガスンは動じなかった。もはやサウロンは亡く、モルドールは周辺列強の草刈場と化しているのだ。
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11386年8月、戦役はリューンの勝利に終わった。
ハルガスンは捕らえた半オークたちをリューン湖畔の奴隷農場へ送り、余った奴隷は市場で売りさばいた。
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 南へ拡大するリューン王国
 
反乱
11389年、リューンに反乱が起きた。
最初は重税に苦しむ農民たちの反乱だったが、トクタマノグル家に不満を持つ中小族長たちの支持を得て反乱は全土に広がった。ハルガスンは親衛重歩兵を率いてこれらの反乱をしらみ潰しにしていったが、なかなか反乱はおさまらない。

ある日ハルガスンが戦線に出ると、反乱軍側から緑の旗を流した騎兵が単騎でやってくるのに出会った。軍使である。軍使は親衛軍の手前までくるとこう呼ばわった。
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「ハルガスン王に告ぐ!
われらの指導者、アヴルドリムのタガイは王との一騎打ちを提案している。われらは勇敢なるハルガスン王がこの申し出を受けると固く信じる」

こうまで言われては黙っていられない。
ハルガスンは部下たちの静止もきかず、東国刀をさらりと抜きはなって戦線の中央へ歩いていった。

アヴルドリムのタガイとの打ち合いは延々1時間に及んだ。ハルガスンは相手を倒し、首領を失った反乱軍は総崩れになった。

しかしハルガスンもまた右足に傷を負っていた。傷は浅いが、刃に毒が塗ってあったため治りが悪く、足をひきずって歩かねばならないようになった。
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 負傷したハルガスン
 老いたもののまだまだ元気
 このころ首都ブルフ・エルマナリキスを開発したおかげで
 イベントスポーン兵4500を加えて9100の兵を運用できるようになった

反乱が収束したころ、アガシャ=ダグのガエラグラルからひさしぶりに宴の誘いがきた。
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 絶交したはずなのに……

「傷の具合はどうだ、ハルガスン」
「悪くはないがよくもない。それよりなぜ私を呼んだ。われらはすでに敵だろう」
「そのことだ、実は私も思い悩んでいた。おまえのように勇敢な男とこのまま仲違いして死ぬわけにはいかない。すべて水に流して、もう一度始めようじゃないか」

ガエラグラルの言葉はハルガスンの胸を打った。こうして二人は手に手をとって、新たな友情を確かめあったのだった。
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 しかしまた喧嘩をする二人
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 宴で火のまわりで踊って火傷をし
 右足の傷を悪化させるという情けない事件もあった
 
ハラドワイスへ
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11394年、南方ではヴァリアグ人のハンド遊牧帝国がハラドワイスに勢力を拡張していた。ヴァリアグもまた東国の民であり、リューンはその帝室にリューン人の姫を送り込んでいた。

ハンドは新征服地であるネビュールカに面していたので、この地を訪れたハルガスンは南へ足を伸ばし、ハンド皇帝の巻狩りに参加することがよくあった。
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ハンド皇帝、ラダムサデス2世はハルガスンを歓待し、巻狩りの賓客として彼を迎えた。二人はよく気が合い、狩が終わったあとはともに朝まで痛飲したという。

ある日、ラダムサデス2世はハルガスンにこう言った。
「このたび、大海に面するアコール領を攻めることになった。ついては盟約にしたがいリューン王の出御を求めたいと思うが、どうか。ともにハラド人を打ち破り、この目で大海を見ようではないか!」

ふつうに考えてみればあまり益のない提案だ。
まずハラドワイスは遠いし、リューンがなにかを得られるという保証もない。
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しかし、リューンは東国の民の盟主を自負している。援軍を求められたなら断るわけにはいかない。それになにより、こういう誘いを断れないのがハルガスンという男だった。

そういうわけで、老身をおして南方へ遠征することになった。
右足はもう使い物にならなくなっていたので、馬ではなく輿を使った。屈強なハラド人奴隷4人に支えられブルフ・エルマナリキスを出御するハルガスン王の姿は、つづれ織りになって今でも残っている。
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ハラドワイスは遠かった。
暑熱の地方であり、東国の冷涼な気候に慣れたリューン兵は次々と脱落していった。しかしそのなかでも3200人はハルガスン王につきしたがい、大海を望むアコールにまで到達した。

アコールのハラドリムたちは勇敢に戦った。
力押ししか知らないリューン軍と違って、彼らは弓騎兵による騎射戦術をもってリューン軍を翻弄した。

しかしハルガスンは前線にあって号令を出し、リューン重歩兵は着実に前進した。その圧力に耐えきれず、アコールの中央が後退した。それを追ってさらに前進。さらに前進。

気づくと、ハルガスンは自らが荒野のただなかで孤立しているのに気づいた。アコールの軍勢がじわじわと包囲の輪を縮めてくる。ハルガスンは輿を降り、刀をぎらりと抜きはなち、東国語でこう呼ばわった。
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「われはリューン王、トクタマノグルのハルガスンなり! ハラドの民にわれと手合わせを願うものはおらぬか!」
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するとアコール軍のなかから一人が進み出て、堂々たる西方語でこう答えた。
「われはヌーメノールの黒き裔、ケレファルンの息子ケレファルンなり! ぜひともリューン王と手合わせを願いたい」

二人のために道が開けられた。
日は高く、全軍が静まりかえり、二人の決闘を見守る。
リューンの刀とヌーメノールの剣が触れ合ったそのとき——。
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 ハルガスン王、はるか南の地で決闘に倒れる

アコール軍の軍使によって、王の亡骸はリューン軍のもとに丁重に送り届けられたという。

こうしてハルガスンは64歳の生涯を終えた。
指輪戦争、ドルイニオン戦役、ネビュールカ戦役といった数々の戦いを経験し、最後は剣によって倒れた。領土を拡張したすぐれた王であり、歌に歌われる勇敢な戦士だった。


次回、ハルガスンの子ウイグルタイ

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リューン王ハルガスンがモルドールの崩壊に衝撃を受けていたころ、北方でも大きな動きがあった。リューン封臣のガトド族長アルハイが闇の森エルフを攻略し、『闇の森の王』を名乗ったのだ。
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これによってガトドはリューン王国から離脱、東夷諸王国にあらたな王国がひとつ加わることになった。
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ハルガスンは悩んだ。
アルハイの離脱を許さず、ガトド本領をこの機会に回収すべきだろうか?
しかしアルハイは息子の義父でもあり、関係は決して悪くない。
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それに北方では裂け谷のエルロンドの息子たちがエレギオン王国の再興を宣言するなど、状況はきわめて流動的だ。ここはアルハイに北の抑えになってもらうほうが賢明なのでは?
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 第三紀の終わり
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 エルロンド自身は裂け谷の王位を明け渡し西へと船出した

ハルガスンもいまはドルイニオン王国を攻めていて、手が離せない。そこで彼は腹を決めた。東国の民同士、ガトドのアルハイと手を結ぶことにしたのである。
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 闇の森の王アルハイと婚姻同盟を結ぶ
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11373年6月、リューン軍はドルイニオンの南半を制圧し、これを併合した。
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ハルガスンはその宮廷を征服地のブルフ・エルマナリキスに移した。葡萄酒をよく産し、谷間の国やドワーフ王国とのあいだで交易がさかんな都市だ。リューン湖に面した美しい町並み、その千の塔は朝ごとに瑪瑙のように輝く……。

「ここを拠点に東国に覇を唱えよう!」
ハルガスンの意気も上がる。
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いいことは続くものだ。
「リューンの姫を王子の嫁にいただきたい」
ケルドゥイン上流域の東国の民、ジャンゴヴァルのイオーデスマゴス王から便りがきた。

ハルガスンはこれを認め、さらにアルハイと結んだような婚姻同盟を結んだ。こうしてリューン湖から闇の森にいたるまでの東国の民4国が、がっちりと手を結びあったのである。
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 東夷4国同盟
 北方のアルハイはさっそく闇の森を失ってしまったようだ
 ロスロリエン(黄)の伸長に注目 
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 闇の森のエルフ新王にはレゴラスが即位、反攻を期す

領国のこと
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ハルガスンには5人の男児がいたが、とくに長男のウイグルタイにはよく気を配っていた。彼は自分でウイグルタイを教え、訓練し、王となるべく育てた。

しかし王とは忙しいものだ。王としての務めを果たしながら子供の教育までやったハルガスンは知らず知らずのうちに心を疲れさせてしまっていた。
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そんなハルガスンの気晴らしになったのが宴だ。
アガシャ=ダグの族長ガエラグラルが催した宴にハルガスンは通いつめ、大酒を飲み、くだらぬ話をしては笑いあった。

不思議なもので、ハルガスンがリューン湖を渡ってブルフ=エルマナリキスに帰るころにはもう心の疲れなど消し飛んでいたのだった。
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 享楽家ガエラグラル
 生涯に多くの宴をひらき、ハルガスンはずいぶん助けられた

「心配ごとがあればなんでも言ってくれ。わたしは王ではないからなにもできないが、少なくとも相談の相手にはなれる」

ガエラグラルは必ず宴にハルガスンを呼んだ。二人はこれらの宴を通じて親しくなり、狩をともにする仲になったという。のちにハルガスンはガエラグラルを宰相に任命している。
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さて、ハルガスンのそそいだ愛情が実るときがきた。
11377年、長子ウイグルタイが成人したのだ。きわめて頭のよい青年として育ち、臣下はみなこの若き武人にほれぼれとした。
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 リューン王子ウイグルタイ
 はめを外しすぎるところはあるものの
 強健かつ明晰な武人に育った
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ウイグルタイの妃には友邦ジャンゴヴァルのマリナ姫を迎えることにした。2王国の紐帯はますます強いものとなるだろう。

ところがである。
ウイグルタイに醜聞のうわさが立った。ガエラグラルの宴で侍女を手篭めにし、子供を産ませたというのである。婚礼を控えたこの大事な時期にとんでもない話だ。

ところがウイグルタイを呼んで問いただしてみれば、これが本当のことだったのだから、ハルガスンは激怒した。
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「子は責任をもって貴様が引き取れ!」

関係する者に金品を配り、口をつぐませることでなんとか醜聞は避けられた。このことがあってからハルガスンはガエラグラルに頭が上がらないようになった。
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その年、ドルイニオンに対する2度目の戦争が終わり、リューンは北部ドルイニオンを併合。リューン王ハルガスンの勢威は東国中に知れ渡るところとなった。

あらたに征服した北ドルイニオンにはメンゲイというリューン人を据え、ここに商人による共和国を形成させた。
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 北ドルイニオン共和国は年額28.28もの税を王に納めた
 手順を間違えたため、海洋共和国を形成することには失敗
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「リューンの富の基礎は交易にあります」

メンゲイは王の評議会に加わり、その財政についてつど適切な助言を行ったという。

さてそうこうするうちに、アガシャ=ダグのガエラグラルからまた便りがきた。
『このたびの戦勝を祝い、また宴を催したいと思う。来てくれるか』
 
親友よ、もちろんだ。
喜んで供の者を連れアガシャ=ダグへ出かけていったハルガスンだったが……。

ハルガスンは泥酔いしたうえにくだらぬことでガエラグラルといさかいになり、仲違いをしてしまった。
「恥をかかされた! ガエラグラル許すまじ!」
しかし酒がぬけてみれば、悪いのは自分であることに気づく。
「王たる者がなさけない姿をさらしてしまった。ガエラグラルに謝らなくては」
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しかしアガシャ=ダグからの返事はなかった。
あとになって大切な友人を失ったことに気づいたハルガスンだったが、もう遅い。ガエラグラルは終生の敵となってしまっていた。

「友人は大切にせよ」
ハルガスンは息子ウイグルタイにしみじみ言い聞かせたという。


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